明日3月29日03:48、天秤座満月となります。今回の月(と地球)の位置をヒューマンデザインのホロスコープで見ると18番ゲート「腐敗処理」「基本的人権を守るために、間違っているものを処理する」にあります。ここは、社会の間違いを是正する位置ですが、求められてもいないのに、世の中のあれこれに対して『それは良くない』と言いだしてしまうと、面倒な奴だと思われて苦味を味わうことになります。また、こういった論理性は、たとえ求められてから是正しても『本当にそれが正しいのか？』と反論される可能性もあります。ですので、今回の満月に影響されると、そのような社会正義をSNS上で振りかざして、正しいことを言っているのに受け容れてもらえなかったり、逆に論理的に反論されたりしてヒドい目に遭うので注意しましょう。
またこの18番ゲート「腐敗処理」は、社会だけでなく、自分の良くない部分を直したり、自分磨きをする位置でもあります。これが美しい形で表れると、90歳になっても自分の音色に満足できないミュージシャンのように、いつまでも自分の技能を磨き続けるでしょう。しかし悪くすると、自分と、世の中の人たちを比較して『私は、みんなに比べれば、まだまだだ』『私は、ここがダメだ、あそこもダメだ』という劣等感や、劣等コンプレックスを感じるような境地に至るかもしれません。
さらに今回の満月を細かく見ると18番ゲート「腐敗処理」の中でも18.5「精神的治療(セラピー)」にあります。ここはまさに、精神的な病を治療する位置ですが、そういった病は一人では治せないということを受け容れ、誰かに助けを求める位置なのです。
しかしこの位置のデトリメント▼面は、18.5▼「慢性的な精神的不安や潜在的な狂気」です。そして誰かに助けを求めても、その相手も精神を病んでいた場合、さらに精神が不安定になるという、かなり恐ろしい位置なのです。
ヒューマンデザインの創始者ラーも、この位置について『私は、患者よりも正気なセラピストには、滅多に会ったことがない』と言っていますが、実際、世の中で「セラピスト」と名乗っている人のうち、本当に健康的な人はどれくらいいるのでしょうか。肩書きこそ「セラピスト」だと名乗っていても、実は不健康な人も、かなりの割合でいるのではないでしょうか。そのような、患者より病んでいるセラピストにかかっても、病が治るはずもないし、余計に悪化してしまうでしょう。
今回の満月に引っ張られ過ぎてしまうと、自分の良くない部分を見つめすぎ、それを治そうとして、自分より病んでいる相手に相談してしまう……なんて事態になりそうです。まあ、世の中にはさまざまな相談相手……セラピストや、占い師や、コンサルタントや、ヒューマンデザインのアナリスト(苦笑)等々がいますが、病んでいないのは誰なのか、本当に健康的なのは誰なのか、よくよく見極めてみてください。
ちなみに今現在、(占星術的には治療を意味する)小惑星キロンも「腐敗処理」にあるので、余計に「訂正」やら「治療」に引っ張られやすいかもしれませんね……
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