明日4月6日13:35、天秤座満月となります。今回の月と地球の位置をヒューマンデザインのホイール(ホロスコープ)上で見てみると、57番ゲート「直観的な明晰さ・優しさ」になります。脾臓センターは生存本能から生じる直観を意味していますが、その脾臓センターにある７つのゲートの中でも、ザ・直観と言えるのがこの57番ゲート「直観的な明晰さ・優しさ」です。しかし直観の声は小さく、ある意味「優しい」声です。鹿のような草食動物が、捕食獣を警戒して直観を研ぎ澄ませるようなイメージです。その小さな直観の声は、それよりも２倍大きなマインド(思考)の声に圧倒され、さらに２倍デカイ感情の声にかき消されてしまいます。しかし、その小さな直観の声を拾うかどうかが、生死の分かれ目にもなるのです。
さらに今回の満月をラインレベルで見てみると、デトリメント面▼に偏り、57.2▼「直観によって完璧に洗い出すのではなく、カーペットの下に汚れを隠して、上っ面だけ洗浄する」です。脾臓センターは直観的に、自分にとって安全なものと、危険なものを洗い出し、選別します。しかしこの57.2▼では、たとえ自分にとって危険なものでも、それを隠したり、見て見ぬ振りをするわけです。
特に未定義の脾臓センターは、自分にとって危険なものを手放せず、それに依存する傾向があります。アルコール依存症、薬物依存症、暴力を振るうパートナーや家族に依存する現象もここから来ています。僕も脾臓センターは未定義ですが、自分でも甘いモノ中毒だなあと思いますし、気をつけてはいるものの、ついつい食べてしまいますね。
今回の満月に引っ張られ過ぎると、自分にとって良くないモノや、仕事や人間関係に対して見て見ぬ振りをし、そのまま依存し続けてしまうので注意しましょう。今回の満月のNot Selfは「相手の要求に目を向けて、それが必要だと思って決断する」です。たとえば暴力を振るう恋人に依存していても、その人から『別れないでくれ』と要求されたら、つき合い続ける必要があると思って暴力には目をつぶる、みたいなものですね。
ちなみに、太陽と木星は同じ51番ゲート「ショック・覚醒の喚起」にあります。太陽は、昨年10月の牡羊座満月と同じ51.2▲「降りかかってきたショックの意味を認識し、論理的に撤退する」51.2▼「頭が良すぎて、そのショックをどうにかできると思い込む」にあります。自分が良くない人間関係に依存していると知ってショックを受けても、それを見て見ぬ振りをしたり、そのショックをどうにかできると思い込む可能性もあるわけですね。木星は51.6▲「周囲が混乱し、無秩序な時に、パニックに陥らず、一人で生き残る」です。どうせなら、この木星の力を活かしていただきたいところです。
さらにサウスノードと水星は、27番ゲート「お世話・養育」27.3でぴたり合わさっています。しかしこの27.3は、▲▼どちらもネガティヴな説明文になっていて、27.3▲は「秘密警察のように、隠されたものを知ることに取り憑かれる。性的にも、精神的にも、物質的にも、必要以上に何でも持とうとする」です。さらに27.3▼は「必要以上に手に入れようとするあまり、中毒症や廃人になる」です。恐ろしいですね～。
27番ゲートは「子供や若者に対する知的なお世話」のゲートです。そして誰かに知的なお世話をするには、自分自身が知識を持っていなければなりません。しかしそれが27.3になると『私は、みんなを知的にお世話がしたい。だからもっと知識が必要だ。もっと、もっと……』と、知識を得ることに取り憑かれてしまうのです。
たとえばヒューマンデザインで言うなら『私はもっとみんなにヒューマンデザインのお世話がしたい。だからもっと勉強したい、知識を増やしたい』みたいになるわけです。特にここには環境を意味するノードが入っていますから、皆さんの周囲に、そのように「お世話」に取り憑かれた人たちが現れるってことですね。
まあ、勉強そのものは悪いことではありませんが、基本的に「Not Selfは必死になる」ので、必死に、取り憑かれたように知識を得ようとしたり、お世話をしたがる人を見つけたら、ああ、27.3だな、と思ってください。皆様もご注意を……
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