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ヒューマンデザイン・アナリスト 市川丈夫のBlog

【ヒューマンデザイン】牡羊座満月:近道を選んだ方が良いとは限らない

A path forked thrice in the woods

明日9月29日18:58、牡羊座満月となります。今回の月と地球の位置を、ヒューマンデザインのホロスコープ上で見ると、17番ゲート「意見・従う」となります。このゲートは、論理的な意見をもって議論するところですが、議論する際には、いったん相手の意見を受け容れる(従う)ことが大切です。自分の意見ばかり主張したり、『あなたの意見は間違ってます!』と相手を否定したら建設的な議論になりません。あくまでもお互いの意見を受け容れたうえでどうするか、話し合うことが大切なんですね。

さらに今回の満月の位置を細かく見ると、17.3▼「理解」「近道を選ぶと、目的地には早く着けるかもしれないが、本質的な経験をすっ飛ばしてしまう」「細かいことをすっ飛ばした意見は、その価値が制限される」となります。論理的な意見には、細かさ(チャネルの反対側の62番ゲート「詳細」)が大切ですし、時間をかけて実験を繰り返し、その意見が正しいかどうか立証する必要があります。しかし今回の満月は▼(デトリメント)に偏っているため、細かいことも実験もすっ飛ばし、早く自分の意見を認めてほしいと言い出すわけですね。でも相手からすれば『いや、あなたの意見はおおざっぱ過ぎるし、実験もしてないじゃないですか。そんな意見に価値はありませんよ』と反論されてしまうでしょう。ですから、たとえ遠回りに思えても、細かいところをチェックし、自分の意見の正しさを証明するような実験をした方がいいということです。

まあ、近年「コスパ(コストパフォーマンス)」という言葉をよく聞きますし、あれも論理的にムダを省く意味ですが、何でもかんでも省略して近道を行けばいいという話でもありません。一見ムダに見える細かさや実験の繰り返しは、実はムダではないし、それを省略してはいけないということです。人生で言えば、どれがムダな経験なのか、その時はわかりませんし、ある程度過去にならないとその経験の意味や大切さがわからないでしょう。寄り道や、遠回りをしているように感じたり、間違った道に進んでムダ足を踏んだように見えても、その経験にも意味があればそれで良いわけです。

Path

ここは17番ゲートの3番ラインですが、本質的に3番ラインの人たちは、遠回りや寄り道が好きだと思います。と言うより、真っ直ぐ正解の道を行かないんですよね。目の前に正解の道があって、どう考えてもその道を行くのが正しいとわかっているのに、あえて違う道を行くようなところもあります。そして周囲の人たちから『そっちに行かない方がいいよ、正解はあっちだよ』と言われても、反骨心があるため『いいから、私の行きたい方向に行かせて』と言うでしょう。そして結局、間違った道に進んで、また周囲から『だからそっちに行くなと言ったのに』と言われても『だって、違う道に行かないと納得できなかったから』という感じです。あえて間違いというダメージを受けて、自分の身を削り、痛みを覚えることで『よし、こっちが間違いということは分かった。それが学びになったから良し!』なのです。

ですから僕も、プロファイル3番ラインのお客様をリーディングする時に『あなたにとっての正解はこれ(ストラテジーと権威)です。こっちは間違い(Not Self)です。止めた方がいいです。でもあなたは、あえてその間違いに行きたくなるでしょうし、間違った道に進むのも間違いではありませんよ。でも間違いだと気づいたら、早めに引き返してくださいね』なんて言ったりします。実際、3番ラインのお客様の中には本当に『市川さんにはこう言われたけど、私は違う道を行こう』と、あえてリーディングで言われた不正解の道を進む方もいらっしゃいます。でも、やっぱり間違えて、ダメージを喰らって、数年経ってから僕のところに戻ってきて『やっぱり間違いでした』と報告してくれる方もいらっしゃいます。それはそれで理想的な3番ラインだし、拍手したくなりますね(^_^)

変な話、3番ラインの人に対して『それは止めた方がいいよ』『そっちは間違いだよ』と言った時に、素直に『はい、そうですね、じゃあ止めておきます』と従うのも、3番ラインらしくないなあと思うんですよ。おとなしすぎるし、従順すぎる。そこで素直に従ってしまったら、後から『やっぱり間違えてもいいから、あっちに行けば良かったな』と後悔するでしょう。以前にもBlogで書きましたが、3番ラインは「やらない後悔よりやった後悔」ですよ。それでダメージを喰らうでしょうが、3番ラインには折れない復元力=レジリエンスがあるので、ぐにゃ~っと萎れても、折れずにまた息を吹き返し、打たれ強さを鍛えていけるのです。

しかし今回の満月に影響されてしまうと、そんな3番ラインの打たれ強さの無い人たちまで、自分の意見を早く認めてもらおうとして、詳細さも実験もすっ飛ばしてしまうので注意しましょう。また、相手の意見も聞き入れず、自分の意見ばかりゴリ押しするかもしれませんので、お気をつけください……

 

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