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ヒューマンデザイン・アナリスト 市川丈夫のBlog

【ヒューマンデザイン】「働かないおじさん/おばさん」問題を読み解く

※3月19日~20日 茨城県水戸市にてリーディングを募集します。

「働かないニッポン」を読了。

最近、若い方にリーディングする機会も増えましたが、そこで良く耳にするのが『会社や組織に「働かないおじさん」がいて困っている』という話です。組織内で、役職の付いたおじさんばかりが多く、給料は沢山もらっているのに、特にこれといった仕事をしている様子も無く、それでいて権力だけは手放さず、下の若い世代が迷惑していると。まあ、実際には「働かないおじさん」だけではなく、「働かないおばさん」もいるでしょうし、それは僕の社会人経験から見てもそう思います。組織って、面倒なジジイも多いんですが、面倒なババアも多いんですよね(^_^;)

この「働かないおじさん/おばさん」問題を、ヒューマンデザイン的に分析してみると、まずひとつ、複数人のオーラ形態であるペンタやWA(和)がその原因だとも言えます。ペンタやWAに入ると、個人の権威は薄れ、グループ全体を上手く回そうと条件づけられてしまいます。もちろんグループ内にいても、本来の自分でいられる健康的(True Self)な人はいるでしょうが、大概は、何か問題があった場合に、ことなかれ主義的に波風立てずに済まそうとしたり、そのために邪魔なメンバーを追放するように条件づけられます。創始者ラー自身、『WAとは、日本の製造業のようなものだ』と評していますし、恐らく昭和的なおじさん/おばさんも、ペンタやWAに条件づけられ、自分の立場や権力を維持するために、邪魔な若手を左遷したり、リストラしてしまうでしょう。

またペンタやWAでは、年功序列が基準です。もし若い社員が、ペンタやWAに貢献できるチャネルやゲートを持っていても、それと同じチャネルやゲートを持っている年齢が上の人がいたら、年上の方がそのグループ内で尊重されます。会社として、いくら能力主義だ、成果主義だと言っていても、結局、人間集団というものは、年配者が優遇されるようなメカニズムになっているんですね。

そして「働かないおじさん/おばさん」が、その優遇さや年功序列を用いて、下の世代にパワハラをしたり、容赦なくリストラをするというのは、44番ゲート「警戒・出会い」のNot Selfから来ているかもしれません。44番ゲートは、愛憎のゲートのひとつで「才能愛」のゲートです。この44番ゲートが、44-26「身をゆだねる」チャネルとして繋がっていれば、仕事の才能を持った人を見抜き、その人の才能に感謝するでしょう。

しかしチャネルとして繋がっていない、44番ゲートだけを持った人がNot Selfになると、他人の才能に嫉妬し『お前の才能なんてたいしたことはない』という、理不尽なマウンディングをかけてきます。また、勤務時間が終わったのに、ずっと職場に居残ってどうでもいい残業をしながら『俺/私がいなかったら、この職場、回らないんだよね~』とか言い出します。つまり『俺/私には仕事の才能があるぞ』というアピールですね。いかにも昭和のおじさん/おばさんがやりそうでしょう?

特にこれは、未定義の(白い)脾臓センターに、44番ゲートだけがある人がそうなりやすいので、皆さんの周囲で、そういうデザインのおじさん/おばさんがいたら要注意です。

また「働かないおじさん/おばさん」自身が、時代の変化についていけていない、という説もあります。時代的に見れば、1960年からの1番/4番ラインの時代が終わり、2027年からは6番/3番ラインの時代に入りますし、すでにその推移の兆しは現れ始めているでしょう。今までの1番/4番ラインの時代の上司なら、1番ラインの肩書きがあって、4番ラインでみんな仲良く飲みニケーションするのが主流でした。ところがこれから先は、6番ライン的な模範的な上司が求められます。『高い給料を貰っているんだから、仕事もちゃんとしろ』とばかりに、3番ライン的に反抗もされるでしょう。もうノンキな上司で許される時代ではなくなりつつあるのに、いまだに肩書きを頼りにして『会社帰りに、部下と飲みに行って親睦を図りたいなあ』とか、いかにも昭和なことを思っているようでは、本人も辛いし、まわりも迷惑ですよね。

まあ、「働かないおじさん/おばさん」と言っても、仕事もせずパチンコをしている、なんてのは可愛い方かもしれません。むしろ害悪なのは、ちゃんと職場には来ているけれど「立場的にやるべき仕事」もせず、「周囲から期待されている仕事」もせず、「自分がやりたい仕事」だけやる、というパターンもあるそうです。

もちろんその3つが合致しているような働き方をすれば、周囲からも感謝され、本人も満足でしょう。しかし大概は、立場や期待に関係のない、どうでもいいプロジェクトを立ち上げて、たいした成果は出せず、それでいて本人だけは仕事をした気になっていると。でも若い人から見れば『そんなことは求めていない』『もっと他にやることはあるだろう』と感じるでしょう。

基本的にNot Selfは、本来の自分以外のものに惹かれてしまいます。本来、自分がやるべき仕事があるのに『あっちの仕事をやりたい』とか何とか言い出すわけです。またライトアングル(プロファイル1/3、1/4、2/4、2/5、3/5、3/6、4/6)の人は、自分のことに夢中になるので、周囲との関係性も気にせず、どうでもいい仕事に夢中になる可能性もあります。さらに20-34「カリスマ」チャネルが不健康になると、どうでもいい仕事で忙しくなると言われています。

 

総じて言いますと、周囲から見て『あの人の仕事ぶりってどうなのよ?』と思うような人は、おじさん/おばさん問わず、不健康なNot Selfですよ。そして戦後ニッポンの1番/4番ライン的な上司スタイルや、ペンタやWAに囚われた人は、特に「働かないおじさん/おばさん」になりやすいでしょう。

もちろん僕も昭和生まれの、55歳のおじさんです。幸い、会社組織には属していませんが、それでも「働かないおじさん」にならないよう、頑張っていきたいと思います(^_^;)

 

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