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ヒューマンデザイン・アナリスト 市川丈夫のBlog

【ヒューマンデザイン】手っ取り早く「教祖ビジネス」がしたい人たち

netflix

※2022年11月11日~15日 長野・金沢でリーディング募集中です。

※2022年11月19日~21日 仙台にてリーディング募集中です。

先日も書きましたが、今「映画を早送りで観る人たち」を読んでいます。供給過多な映画やドラマ等を早送りで観たり、わかりにくい演出を嫌い、全部セリフで説明してもらわないとわからないという傾向があるそうです。しかしその根っこには、常時SNSでつながっている友達との話題についていくために、時間もお金も足りない中で、突き抜けた趣味を持ちたいとか、専門家やオタクになりたいという願望があるんだとか。また、事実や全体像はどうでもいいから、楽しいものだけを見たい、信じたいものだけを信じたい、といった快適主義な心理もあるそうです。

そうなると、短時間で学べて、わかりやすく、楽しく、それを知ることで個性的になれ、ある種のエキスパートとして存在できるものが重宝されるし、人気も出てくると。当然、そういった人たちは効率性……と言うより、チート(ズル)的な手法を重視し「これだけやればOK」的な手段を選ぶわけです。なにしろ時間もお金もかけたくないんですからね。たとえそれが全体から切り取られた一部でしかなくても、真実とはかけ離れていても、別にそれでいいじゃないかと。たっぷり時間をかけて体系的に詳しく学んでいる人には今から追いつけないし、私は手っ取り早く「何者か」になりたいんですと。

そういった消費者が多くなれば、モノを売る側もそれに合わせて、短時間で、わかりやすく、楽しく、手っ取り早い商品を売ったり、そのような売り方に変えていく……ということなのでしょう。

まあ、ここ数年、日本のヒューマンデザイン界隈で起こったことの背景にも、そういった傾向が反映されていたなあと感じます。半年ちょっとで資格が得られる養成講座というまとめ売り商法も、手っ取り早く「何者かになりたい」人に訴えかけるものですしね。僕らが入門した頃は、各自の判断に任せて、今年はここまで学ぼう、来年はこれを学ぼうという、のんびりペースでも良かったのですが、養成講座になって受講期間がぎゅっと圧縮されたのも「ムダに時間をかけたくない」という人向けだったんですかね。

また、その養成講座を宣伝するために発売されたなんちゃらカードも、まさにヒューマンデザインの一部を切り取って、面白おかしくした、お手軽な商材ですしね。チャネルの二元性(楽しい面もあれば、面倒な面もある)なんて事実はすっ飛ばして、楽しい面だけにフォーカスしたのも「楽しいものしか見たくない」という快適主義なのでしょう。「必殺技」という売り文句も、まさに、これだけやればOKというチート的ですよね。

それに対して、ヒューマンデザインを時間をかけて学んできた人たちが「いやそれは間違ってますよ」とたしなめても、「楽しいんだからいいじゃないですか」となるわけです。自分が楽しんでいるものをケナされたくないのです。

たまにリーディングでも「楽しい情報だけ聞きたい」人が来ますが、僕なんかいつも「あなたはここが不健康ですよ」なんて話ばかりするものですから、ちょっとムッとされて帰る方もいらっしゃいます。そりゃ悪かったね(^_^;)

TED Talk

しかし、安くて、短時間で、面白おかしいチートを求めるお客さんが増えているとすれば「7年間かけて条件付けを落としましょう」なんて本格的なヒューマンデザインには入門しませんよね。なにしろ日本の組織自体が、ヒューマンデザインの一部を切り取って、名前だけ変えて売りさばくことに加担してしまったし、養成講座でも外部講師を招聘して「上手くいっている人を徹底的にパクれ」と教えたそうです。だとしたら、成功例としてなんちゃらカードを真似して、ヒューマンデザインの一部だけ切り取って名前を変えて売る人が、これから先も増えてくるんでしょうね。

実際、養成講座受講生が「セクシャリティ・マニュアル」の内容だけパクって、なんちゃらロジックという教祖ビジネスを立ち上げています。また「私のところに、ヒューマンデザインの新しい情報が下りてきました」と偽情報で宣伝している人もいます。そうやって「これは新規のチャネリング情報ですから」と言えば、古参のヒューマンデザイン活動者から間違いを指摘されなくて済むし、エキスパートの振りができると考えたのでしょう。なにしろその人は以前、古参活動者からガンガンに突っ込まれて、泣いて大阪に帰ったという話もありますから。

 

まあ、そういった手っ取り早い「教祖ビジネス」に時間やお金を投じた人たちは、結局間違った道に進み、ムダな遠回りをするでしょう。逆に、7年間かけて条件付けを落としていこう、と決意した人が、実は一番の近道を進むことになるもんです。それはそれで面白いですよね(^_^)

 

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