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ヒューマンデザイン・アナリスト 市川丈夫のBlog

【ヒューマンデザイン】「小さな目標」から楽しんでみよう

Walking alone

昨年、出張先の京都と広島でお会いした、4/6感情マニフェスターの青年から電話がかかってきまして、まだ彼の中でも上手く言語化できていなかったものの、いろいろと思い悩むところがあるようでした。まあ、まだ20代後半ですし、プロファイル6番ラインがこれから29歳のサターン・リターン(土星回帰、29歳前後の転機)に入って行くところですので、人生最初の転機に足を踏み入れて、30代以降どうしようかと考えているのでしょう。僕もその年齢の頃はまだサラリーマンでしたが、夜中にふとアパートから外出して、ぶらぶら深夜の住宅街を歩きまくったことがありますから、気持ちはわかります。

ただ、僕の場合は(当時はヒューマンデザインなんて知りませんでしたが)Gセンターが定義されているため、やりたいこと(小説を書く)は定まっていたし、後はハートの意志力で覚悟を決めるだけ、という感じでした。

しかし4/6感情マニフェスターの彼の場合、Gセンターが未定義なので、これから先、何をやっていくのか、まだぼんやりとしていました。本人としては、海外で活動したいとか、その道の第一人者やカリスマ的存在になりたいようでしたが、それをこじらせると、以前も書いた「何者かになりたい症候群」に陥ってしまうので注意したいところです。

Gセンターが未定義の人でよくあるのが「大きいものを探しすぎる」ことです。自分の好みや方向性が一貫していなくて、仕事にしろ趣味にしろ、何をすればいいのかわからず、何か探そう、何かになろうとした時に、妙に大きすぎるテーマを見つけようとして苦悩している人を見かけます。いや、たしかに大きな夢を持つこと自体は悪いことじゃありませんよ。でも大きな夢はいきなり叶いませんし、大きな夢を叶えるために、その手前にある小さな目標を楽しんでやれていますか?ということです。

大きな夢を目標にしてしまうと、そこまでに至らない自分の無力さに絶望するでしょうし、小さな目標をこなすことをつまらなく感じてしまうかもしれません。

特に最近は「映画を早送りで観る人」に代表されるように、すぐに結果や肩書きが欲しいので、途中の面倒な勉強や修行を嫌がったり、小さな目標を楽しめない場合もあるでしょう。そうなると、仕事や趣味を始めたは良いものの、すぐに挫折して辞めてしまうことになります。ですので、あまり大きすぎるテーマを求めず、小さくても楽しめるものを見つけた方が、長く関わっていけるのではないでしょうか。

これは、僕がヒューマンデザインに入門して一年ほど経った、2014年4月の記事です。当時まだアソシエイト資格だったので、ゼネラルリーディングしか出来ず、それも月に1~2回しか依頼がなかった時期ですが、初めて横浜に出張リーディングに行き、中華街でお昼を食べ、山下公園や赤レンガ倉庫をぶらぶらして『ああ、こういう仕事を毎日やれたらいいなあ』と感じたのを妙に覚えています。多分それが僕の「小さな目標」だったんでしょうね。仕事と言っても1~2時間、ヒューマンデザインの話をして、頂いたお金で食事をして、散歩して帰ってくる……結局、今はその仕事スタイルを月に10回やるようになっただけで、1回1回の仕事の楽しみは変わってないですね。

Gセンターが定義されている人の一貫性って、その程度の、意外に小さなものですよ。僕だって、いきなり最初から『ヒューマンデザインの専門家として何億円も稼ぐぞ』とか『何十万人にリーディングするぞ』なんて考えませんでしたよ。とりあえず始めてみて、誰か1人来てくれたらラッキー、また1人来てくれたらラッキー……それが延々と続いてもう11年目という感じです。

しかし以前、ヒューマンデザインの関係者に(そしてGセンター未定義の人に)『市川さんも、基礎講座でいっぺんに50人ぐらい集められるようにならないと』と言われたことがありますが、僕からするとそれは「大きすぎる目標」なんですよ。目標を50人にしてしまったら、たとえ25人集まっても『これでは目標の半分だ……』と落ち込んでしまうじゃないですか。下手すると『25人しか集まらなかったので、今回の基礎講座は中止します』とか言いだしかねないわけです。25人も来ているのに!いやいや、1人でも参加者がいれば、それはそれでマンツーマン講座として楽しめるもんですよ。

そういう、ちょっとした「小さな目標」を楽しんだ方が、結局は長続きするでしょうし、仕事や趣味として始める際のハードルも低いはずです。Gセンターが未定義の方には是非、そういった「小さな目標」として楽しめるものを見つけていただければなと……

 

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