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ヒューマンデザイン・アナリスト 市川丈夫のBlog

【ヒューマンデザイン】資本主義時代の終わり

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一昨日、丸の内丸善にて、経済人類学者ジェイソン・ヒッケルの「資本主義の次に来る世界」を購入。そのまま、また地下のCoffee Machineさんに入って、しばらく読書を楽しみました。内容的には、資源の大量消費や、拡大成長を良しとする資本主義に警鐘を鳴らし、それとは異なるポスト資本主義を模索する内容になっています。

ヒューマンデザインで時代性を見る「グローバルサイクル」でも、2027年という400年単位の時代の節目と共に、資本主義が衰退するのでは?と考えられています。

今までの400年間の「計画性」は、42番ゲート「成熟・増益」が担ってきました。このゲートは、多角的に経営し、流行に乗り、その利益を配分するという、非常に資本主義的なゲートです。しかしそれも2027年で終わり、42番ゲート「成熟・増益」の時代的な力は消え、成長戦略の時代も終わります。ビジネス的に売上げを伸ばそう、店舗を増やそう、商品を大量に売ろうとする時代も終わるのかなと。しかし今の資本主義体制が、何をキッカケにして、どうやって衰退していくのかは、わかりませんよね。

そこで、2027年以降の「計画性」を見てみると、51番ゲート「ショック・覚醒の喚起」になっています。何かしらショックを受け止めたり、対処していくことが、これから先の時代テーマとなるわけです。もしかすると今の資本主義も、ゆっくり衰退していくのではなく、何かしらガツン!とショッキングな経済危機や、物資不足などをキッカケにして終わっていくのではないでしょうか。

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もちろん僕自身、資本主義社会で暮らしていますし、大量消費社会の恩恵も授かっています。銀座や丸の内を歩けば飲食店は無数にありますし、どこに行っても、食べ物は豊富にあるわけです。しかし世界全体では、1年間に13億トンの食料が廃棄され、日本だけでも年600万トンを廃棄しているそうです。それだけ無駄なモノを生産し、それを生産するためにも無駄なエネルギーを消費しているという悪循環を断つために、さまざまな議論や取り組みが為されています。とは言え、いっそもう天変地異みたいな、暴力的なトリガーでもかからない限り、効果的なブレーキは効かないかもしれませんね。

また、ヒューマンデザインをビジネスに活かそうとしている方もいらっしゃるでしょうが、そもそも資本主義や成長戦略が2027年で終わるという前提で、御自分の仕事をどうするか考えている方は少ないのではないでしょうか。これから先は、沢山稼ごうとするのではなく、あくまでも自分が満足したり、成功を感じたり、平和を感じたり、驚きを感じるレベルの豊かさがあれば良いのだと思います。昨日も書きましたが、あくまでも「小さな目標」が大事ということです。

日本の経済成長率もだいぶ鈍化してきましたし、それを見て『ああ、もう日本は終わりだ』と言う人もいますが、本書にもあるように、GDP(国民総生産)が高くても、それが国民の幸福度に直結しているとも限りません。むしろ日本は、すでに成長戦略から外れて、脱成長の時期に入っていると言う人もいます。それはそれで幸せに暮らしていけるし、幸せの基準をあまり高く見積もらなければいいのではないでしょうか。

そして恐らく自分らしく生きていれば、経済危機が発生しても、何とかやっていけるはずです。そのような危機のさなかでも、ストラテジーと権威に従って決断していくことで、次の時代に進んで行けるのではないでしょうか……

 

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