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ヒューマンデザイン・アナリスト 市川丈夫のBlog

【読書】「選択的シングルの時代」「パラサイト難婚社会」

「選択式シングルの時代」と「パラサイト難婚社会」を読了。最近、離婚された女性のお客様や、離婚をお考えの女性のお客様とお会いすることが多いのです。もちろん以前から、独身女性のお客様もそれなりにいらっしゃいますし、ああ、本当に今まで400年間続いてきた古い部族的家族の時代も終わりなんだなあ……と感じております。

とは言え、離婚後にネックになるのが経済的に自活できるかどうかで、そこで離婚を躊躇される方も数多く見受けられます。離婚後も、元・夫さんが経済的に支援してくれるケースもままありますが、そうでない場合、生活基盤として生計をどう立てるか、またどこに住むか、という問題が出てきます。独身だと部屋が借りにくいという話もあり、「おひとり様」需要という概念も生まれてはいますが、まだまだ独身の方が、何かと不便だったり、不利だったりするわけです。

しかし各国のデータを見ると、世界的に独身者の割合も増え、同じく独身の友人(異性同性問わず)と共同生活をするという生活形態も出てきているようです。「阿佐ヶ谷姉妹」みたいなものですかね。実際、賃貸住宅サイトで見ると「共同住宅」というカテゴリーもあるので、そのような生活も徐々に増えていくのでしょう。今までも、キッチンやトイレ等が共用の「シェアハウス」という形もありましたが、恐らくこれから先の6番ラインの時代に望まれてくるのは、もっとよそよそしい、個別の生活スペースを持った「共同住宅」じゃないかなと思うのです。

ある意味、今現在『これから一人でどうやって生きていこう……』とお考えの方は、すでにこれから先の、一人で生き残っていく時代を先取りして意識されていると思います。逆に今まで通り『会社や組織や家族といれば安泰だろう』と思っている方は、後からそれが機能しなくなった時に困るでしょう。

ただ、経済的にどう生計を立てるかと言えば、2027年から先の70年間ぐらいは、55.6「わがまま」「他人を疎遠にするほど物質を手に入れることに執着するが、間接的に人々に利益をもたらす」が時代的なテーマになります。多分、誰に何と言われようと、生きていくために、自分が本当にやりたい仕事でお金を稼ぐ時代になるのかなと。それによって敵も作るかもしれないけれど、自分の感情のスピリットに従って生計を立てることで、結果的にお客さんも喜んでくれるのではないでしょうか。

ヒューマンデザインは、2027年以降の時代を生き残るための知識でもあります。地域や会社や組織が頼りにならなくなっていく中で、なんとか自分一人だけは生き残っていこうとする「わがまま」な知識です。僕もこの知識をお伝えして、お客様が何とか、一人で生き残っていけるお手伝いができれば幸いです。

もちろん、もし一緒に「共同生活」を暮らしてくれるお相手がいるなら、その「わがままさ」を受け容れあった上で、新たな時代の生活形態や、結婚形態を作っていけるのではないでしょうか……