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ヒューマンデザイン・アナリスト 市川丈夫のBlog

【読書】「居場所がない」人たち:部族的な所属から、個人的なつながりへ

「居場所がない人たち」を読了。近い未来、世界も日本も人口が減り、半数が独身者になり、旧来の「所属する共同体」が崩壊し、社会が個人化していくけれど、この流れは止められるものではない……という現状分析は、ヒューマンデザインでも予見されていた、2027年以降の、部族的共同体の崩壊と、個人性の時代の到来と合致しています。

本書では、今までの固定的な「所属する共同体」から、流動的な「つながる共同体」への移行を解説しています。今までの部族的な時代では、家族や会社や組織に「固定的に所属」していれば安心感が得られたけれど、いろいろなしがらみもあって、個人的なことはガマンしなければいけませんでした。しかしそういったしがらみを嫌って、個人個人が独立し、その場その場で「流動的につながる」ことが主流になるでしょうし、これからは、どこに所属しているかよりも、誰とつながっているかが重要な時代になるんでしょうね。

僕自身の人間関係も、今ではそんな感じです。どこにも所属しているわけではなく(実の家族との関係性すら薄いんですよ)、しがらみが無い形で、お客様にしろ趣味の友人にしろ、一人一人と、たまにつながったり、また離れるという関係性ばかりです。それも2027年以降の、よそよそしい6番ラインと、絆を断ったり結ぶ3番ラインの時代には合っているのでしょう。

もちろんヒューマンデザイン的には、部族性が強いデザインの方も多々いらっしゃいますし、共同体に固定的に所属したい方もおられるでしょう。そういう人たちも、世の中全体が個人性に向かうわけですから、昔よりは個人個人を大切にしたうえで、固定的な共同体を創るかと思います。また、血縁が無い人たちと一緒に共同生活をしたり、夫婦でも別居する形も増え、旧来的な共同体は減っていくかなと。

来週4月12日から、冥王星41番ゲート「収縮・減損」に入りますが、人口が減ろうが、共同体の人数が減ろうが、それで面倒なつきあいやしがらみも減るなら良いじゃないか、と思えるかどうかがポイントになるかもしれませんね。

ただ、冥王星に影響されすぎると『人口が減るのは良くない』『会社や組織の人数が減るのは良くない』『社員やお客さんが減ったら売上げも落ちてしまう』『友達が減るのは寂しいし、友達が少ないのは不幸だ』『だから共同体を維持しなければならない』……なんていう考え(マインド)に囚われてしまうでしょう。41番ゲートは想像力(イマジネーション)のゲートですが、悪くすると、それが妄想になる場合もありますからね。

特に本書で言うところの「共同体以外に居場所のない人たち」=会社や組織や家族に依存している人たちや、『孤独とは悪いことだ』という考えに染まっている人にとっては、共同体の人数が減っていくのは恐怖であり、悪いことに思えるでしょう。そのような冥王星による影響が4月12日以降、どのような形で表れるか、要観察ですね……

 

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