NO PLAN NOTE 

ヒューマンデザイン・アナリスト 市川丈夫のBlog

【ヒューマンデザイン】「The Black Book」「The White Book (from The Book of Letters)」

f:id:crystal0207:20190924115300j:image

久しぶりにヒューマンデザイン・アメリカから英文テキストを購入しました。まずこちらは、創始者ラー・ウル・フーが一番最初に出版したヒューマンデザインの書籍、通称「The Black Book=黒の書」(1991年発行)と、2番目に出版された書籍「The White Book=白の書」こと「from The Book of Letters」(1995年)です。ラーがヒューマンデザインの情報を受け取ったのが、1987年1月3日ですから、それから3.5年、7年というサイクルを経て世に出されたのかもしれません。

f:id:crystal0207:20190924115505j:image

「The Black Book=黒の書」は、全236ページ。本文は、当時のワープロかタイプライターで打たれたものをコピーした書籍で、正直、今では読みにくいです。当然、MMI(Maia Mechanics Imaging)のような分析ソフトが登場する以前ですから、ボディグラフ等の図版も手描きっぽいものばかり。 内容の大半は、64のゲートと384のラインの説明に関するものです。恐らく当時、分析ソフトも無い状態で、まず自分の太陽や月が12星座のどこにあるかを特定し、そこからラインを導きだし、その意味を読むために出版されたものかと思います。

さらに言うと、本書にはタイプの話も、ストラテジーと権威も、センターの話も、プロファイルについてもまったく載っておりません。一番最初のヒューマンデザインは、こういった形で、まずチャートを作って、ゲートとチャネルを見るところから始まったんですね。あるいは、Voiceが伝えたそもそものヒューマンデザインとはそういうもので、タイプやら、ストラテジーと権威などは、ラーによって後付けされたものかもしれません。

この「The Black Book」に書かれている内容は、Voiceから下りて来たそのままの情報であり、ラーは干渉していないと言われています。384のラインの説明にしても、これが本来のVoiceから下りて来た部分なので、この説明だけでも良いかもしれません。もちろん今現在の「Rave I'ching」でも、Voiceが伝えた部分と、ラーによる説明(斜体で書かれています)が区別されているので、わざわざ本書を買わなくても良いかもしれませんが、それが分かっていないと「Rave I'Ching」の字体の違いにも気づきませんよね。また巻末には、ちらっと、創始者ラーが宇宙の創成等について語る部分があり、そこも興味深く読みました。

f:id:crystal0207:20190924115320j:image

2冊目の「The White Book=白の書」こと「from The Book of Letters」は、全276ページ。やはり総モノクロながらも、図版がかなり増えています。ヒューマンデザインの用語解説に始まり、9つのセンター、回路、ゲートとラインとチャネルの説明、基本的なチャート分析(マリリン・モンローのチャートを例に)、クロスオブライフ分析(アドルフ・ヒトラーのチャートを例に)、パートナーシップ分析、動植物のデザインについて触れられています。こちらでも384のライン解説がありますが、こちらは「The Black Book」の説明とは少し異なる、ラー自身による説明です。結局、この2冊のラインの説明をまとめたものが、後の「Rave I'Ching」となるわけです。

特にこの「The White Book=白の書」は、チャート分析にもかなりの分量を割いており、それを前提にした内容となっています。もう1995年当時は、ヒューマンデザインを学んだ人たちが、どのようにチャートを読めばいいかという解説書も必要になっていたんでしょうね。実際、今現在でも、チャートの読み方マニュアルは存在しませんし、個人的にも、このチャート分析部分は、詳しく読んでみたいと思いました。クロスオブライフ(人生の道)についても、こんなに早い段階から伝えていたんですねえ。

機会があれば、チャート分析部分だけでも訳してみたいものの、他にも優先順位の高いテキストがあるので、とりあえず後回しですかね。まあ、ヒューマンデザイン書籍の歴史を知るうえでは、重要な第一歩、第二歩なのでしょうが……

 

・ヒューマンデザインの個人フルリーディングを受けてみませんか?

 ご希望の日時・場所についてのご相談は、

 お気軽にtakeo.ichikawa@gmail.comへご連絡ください。